”今すぐ実践” 熱帯夜に起こりうる熱中症の恐怖
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熱帯夜に起こりうる深夜の熱中症対策とは
熱帯夜にぐっすりと眠るための秘訣。それは、体温調整です。
観測史上最速の梅雨明けによって、今年の夏も、いつもより早く訪れました。
連日のように猛暑日が続き、出かけるだけでも大量の汗が吹き出す始末。
睡眠不足や食欲不振など、7月初旬辺りには、すでに夏バテ気味に。
しかし、ここに来て、梅雨前線が日本列島に停滞し、
そこに暖かく湿った空気が入り込んだことで、
梅雨の時期より、はるかに多くの雨が降り続きました。
これは“戻り梅雨”という大気の不安定な状態が続く、
梅雨明け後、よくみられるお天気現象のひとつです。
発達した積乱雲が折り重なるようにつながり、局地的な落雷や急激に大雨を降らせる
“線状降水帯”の発生、ゲリラ豪雨など、土砂災害を引き起こしそうな勢いで豪雨が降り続きます。
寝室は光、色、音、温度・湿度などが重要
眠りの『質』を左右する要素は光、色、音、温度・湿度、ニオイです。光とは主に照明のことですが、青白い蛍光灯を天井から浴びると脳が覚醒してしまいます。そこで、寝室ではオレンジ色の明かりを使った間接照明がベターです。また、真っ暗な状態だと人間は緊張してしまうので、眠る前はほの暗い明るさがよいでしょう。目安としては、枕の周辺に置いてある時計や物などがぼんやりと見える程度が良いそうです。
色に関しては、光と同じく明る過ぎるのはよくないとか。
実は白い色は人を覚醒させたり、緊張させたりするので、本来、寝室の壁や寝具にはふさわしくありません。パステルカラーやアースカラーといった淡い色がオススメです。ちなみに、ホテルや病室などの壁やシーツが白いのは、汚れを目立たせるためです。
そして、音は騒音も無音もよくないのだとか。
騒音は脳を覚醒させて心地よい眠りを邪魔します。逆に無音も人を緊張させるので好ましくありません。一般的に図書館くらいの音の40dB(デシベル)以下が、寝室にはよいとされています。また、睡眠に適した室温は夏なら25℃~27℃、冬は18℃~23℃。湿度は50%~60 %が理想的です。
ニオイは、ほのかに眠りを誘う香りを寝室に漂わせておくのがよく、ラベンダーなどのアロマにリラックス効果あり。その際、自分でニオイを調合するとその時間も癒やしにつながるのだとか。
熱帯夜の対策は?
この“戻り梅雨”が明ければ、本格的な夏が訪れることになります。
雨が降り続いたことで、日中の気温は幾分か下がりましたが、
湿気が多く、ムシムシとした不快感は募るばかり。
また、連日の熱帯夜(最低気温が25℃以上)によって、蒸し暑さと熱を持った自身の体温で、なかなか寝つけない夜が続きます。
こういうときは躊躇なくエアコンをつけて布団に入りましょう。
ただし、寝つく時間を想定したエアコンのタイマー設定や冷風が直接当たらないような注意が必要です。
昼夜にかかわらず、暑い日に気をつけたいのは熱中症です。
昼間なら汗が止まらないときなど、日陰に入って涼をとったり、水分補給をするなど、気をつけていれば、ある程度は熱中症を防ぐことができます。
注意したいのは就寝中の熱中症です。寝入ってしまうと、喉の渇きを意識することなく眠っているので、枕元に水を入れたペットボトルを置いておき、気がついた際は水分補給をお忘れなく。
これだけでも、就寝中の熱中症は和らぎます。
熱帯夜でもぐっすりと眠るための秘策はあります。その鍵を握るのは体温の調整。
早めの入浴が大切
まず、寝る1時間ほど前までにお風呂に入ります。
このとき大切なのは39℃前後のお湯に15分ほど浸かること。
これによって身体の深部体温が0.5℃ほど上がります。
上がった深部体温は、時間をかけて徐々に下げられるという身体のメカニズムがあり、このときに眠気が高まるのを利用するという方法です。
シャワーだけの入浴ならば、首の後ろ、足首、手首など太い血管が通ってる場所に
少し熱めのお湯を当てることで、深部体温を効率的に高められます。
また、睡眠にとって覚醒作用のあるカフェインは大敵です。
寝る前にはカフェインが含まれない水を常温で飲むのが効果的。
冷たい飲み物を摂り過ぎると血管を収縮させ深部体温の調整を
妨げてしまうことにつながるので注意が必要です。目から入る光も睡眠の妨げになります。
部屋の灯りは暗めに設定し、強い光が目に入るスマホも極力見ないようにすることが大切です。
パリの一般家庭にエアコンがあまり設置されていない事情とは?
日本は比較的温暖な気候が特徴とされています。
そんな日本が厳しい夏の暑さに見舞われているとき、世界の国の夏の状況がどうなっているのか、少々気になるところです。
日本が猛暑日にさらされている頃、フランス、ポルトガルなどでは40℃を超える熱波に見舞われ、スペインでも45℃を超える熱波が襲来。
それが原因とされる山火事も多発しています。
イタリアなどでも干ばつにより国内最大級の川が干上がるなど、とくに今年の夏は、
厳しい暑さがヨーロッパ各地を包んでいるようです。
ユニークなのはフランス。
日本だと暑い日にはエアコンをつけて涼をとるのが普通ですが、フランス・パリの一般家庭には、エアコンは普及していません。
古い建物が多く、室外機が取り付けにくいというのも普及しない理由のひとつです。
では、エアコンが不要なのかというと、パリの夏は30℃以上の日が続くことも多く、
熱中症で命を落とす方もいます。
そんなパリでは、朝の気温が低い時間に窓を開放して部屋の温度を下げておき、
日中の熱い時間はブラインドを閉めて部屋の温度が高くならないようにします。
古い石造りの建築物が多く、その構造上、涼しい環境を維持できるようです。
まとめ
以上、熱帯夜の過ごし方についてご説明いたしました。
大切なオウチ時間、室内だからと言ってこの日々の猛暑は侮れません。無理せずエアコンを利用して今年の夏も乗り越えましょう!!
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