土地売買後、法務局への申請書類とは?
不動産売却について調べていると、見慣れない言葉を多く目にすることかと思います。よくわからないままにしてしまうと、思いがけず不利益を被ってしまう恐れがあるため、疑問点は早めに解消しておくことをおススメいたします。
- このブログ記事の趣旨
- ・所有権移転の登記申請には複数の重要な書類が必要で、それぞれが特定の目的と重要性を持っている。
- ・土地の売却においては、法務局での申請プロセスが定められており、各ステップで特定の書類や情報が要求される。
- ・法務局での対応は限られており、具体的な審査内容については答えられない。専門的な相談は司法書士に依頼するべき。
「まずは売却の基礎知識を知りたい」という方は、
こちらのブログ記事をご覧ください。
◆完全保存版◆ 不動産取引の売却の全体の流れ
1.法務局で所有権移転の登記申請する際の必要書類
土地売買が成立した際には、土地の所有権を売り主から買い主名義に移転する必要があります。
この手続きは法務局で行うことができます。その際には様々な書類が必要となります。
具体的な書類の種類と内容についてご説明させていただきます。
1-1.売買契約書
売買契約書は、土地や建物の売買に関するすべての条件と内容が明記された重要な書類です。この契約書は、法務局での所有権移転登記に際して、その根拠となるものです。一般的には、売主と買主、物件の価格、引き渡しの日時と場所、その他の特約事項などが詳細に記載されています。
1-2.印鑑証明書
印鑑証明書は、登記に関わる各方(主に売主と買主)の本人確認をするための書類です。通常、印鑑証明書は各自治体の戸籍課などで取得できます。この書類がないと、法務局では本人確認ができないため、所有権移転の手続きが進まない場合があります。
1-3.登記申請書
登記申請書は、法務局への正式な申請を行うための書類です。この申請書には、物件の詳細、売主と買主の情報、登記原因(通常は「売買」)などが記入されます。
1-4.固定資産税評価証明書
土地や建物の評価額が記載された公的な書類です。この評価額が所有権移転登記の際に計算される税金(登録免許税)の基礎となります。
1-5.地積測量図
地積測量図は、物件の土地の面積や形状、境界線を明示する図面です。これは、特に土地の売買においては欠かせない書類であり、法務局でもその確認が行われます。
1-6.委任状
委任状は、売主が法務局での手続きを自分自身ではなく、第三者(通常は司法書士や不動産会社)に依頼する場合に必要な書類です。この書類には、具体的な依頼内容とその範囲、依頼人(売主)と受任人(司法書士や不動産会社)の情報が記載されます。 以上が、法務局での所有権移転登記に際して必要となる主要な書類とその内容です。これらの書類を適切に準備し、法務局での手続きをスムーズに行うための基礎知識としてご活用ください 必要な書類は不動産の種類や状況によって異なります。そこで、必要書類を簡単にチェックしましょう!
必要項目を選択して「必要書類を見る」を押すと、ご自身の場合に必要な書類が一覧で表示されます。
2.土地の売却を法務局で申請する流れ
土地売買が成立した後、次に法務局で行う手続きに進む必要があります。この章では、法務局での手続きの流れを詳しくご説明いたします。
2-1.申請対象の不動産を登記簿で確認
申請対象となる不動産の登記簿を確認するのは第一歩です。法務局で、約1,000円の手数料を支払い、登記簿謄本を取得します。この謄本には、土地の位置、面積、境界、所有者、その他の権利関係が記載されています。特に、土地が相続や贈与、売買などで所有者が変わることも多いため、最新の登記簿情報を確認することが重要です。不正確な情報に基づいて手続きを行うと、後で問題が起きる可能性があります。この段階では、不動産会社や司法書士と連携して情報の整合性を確認することもおすすめです。
2-2.登録免許税を計算する
次に、登録免許税の計算が必要です。この税金は土地や建物の価格(評価額)に基づいて計算されます。例えば、評価額が1,000万円の土地の場合、大体2%の20,000円が必要です。ただし、地域や物件の特性によっては、この税率が異なる場合もあります。具体的な税率は、法務局のウェブサイトや窓口で確認できます。この登録免許税は、申請を行う際に必ず支払う必要がありますので、前もって正確に計算しておくことが重要です。
2-3.売買契約書を元に登記原因証明情報を作る
売買契約書は、所有権移転登記のために重要な書類の一つです。この契約書に基づき、登記原因証明情報を作成する必要があります。この証明情報には、土地の購入価格、売主と買主の氏名や住所、そして所有権移転の原因となる「売買」等が明記されます。この情報は、法務局での登記申請に際して必要不可欠なものですので、間違いがないように細心の注意を払って作成する必要があります。
2-4.買主(権利者)に申請行為を委任するための売り主の委任状を作る
買主に申請行為を委任するための委任状を作成する際には、その内容に細心の注意が必要です。委任状には、買主が売主に代わって法務局でどのような手続きを行えるのか、その範囲と条件が明確に記載されます。通常、この委任状は司法書士や弁護士、場合によっては不動産会社が作成を手助けしてくれます。しかし、最終的な確認は売主自身が行うべきです。間違いや不備があれば、後に大きなトラブルに繋がる可能性がありますので、慎重に作成しましょう。
2-5.申請書に登録免許税と登記原因を書き込む
申請書には、登録免許税の金額と登記原因(この場合は「売買」)を明記する必要があります。これらの情報は、法務局が申請を処理する上で必要不可欠です。例えば、登録免許税が20,000円であれば、その金額を申請書に正確に記入します。同様に、登記原因も「売買」と明記してください。この作業は簡単に見えますが、間違いがあると申請が棄却される可能性もありますので、慎重に行ってください。
2-6.申請書に押印し、添付書面をホチキスでとめる
申請書が完成したら、次に売主と買主双方の印鑑を押します。さらに、必要な添付書類(例:登記簿謄本、売買契約書、委任状など)も用意し、全てをホチキスでまとめてください。書類が散らばっていると、法務局での手続きがスムーズに進まない可能性が高いです。
2-7.受領証と原本還付の準備、法務局に提出
申請書と添付書類が整ったら、受領証と原本還付の手続きに移ります。申請書を法務局に提出する際、受領証をもらい、その後、原本が必要な書類は返却されます。この受領証は、後で問題が起きた際の証拠となることもありますので、大切に保管してください。
2-8.完了証と登記識別情報を受け取る
手続きが無事完了すると、法務局から完了証と登記識別情報が提供されます。これらは今後の不動産取引や手続きで重要な情報となる場合がありますので、紛失しないよう注意が必要です。
2-9.新しい登記事項証明書で確認をする
最後に、新しい登記事項証明書を法務局で取得し、登記が正確に行われたかを確認します。費用は約1,000円程度です。この証明書には新たな所有者やその他の権利関係が更新されていますので、必ず確認してください。
これらの手続きを順番に遵守することで、土地の売却とその所有権移転登記はスムーズに進行します。手続きは複雑で多岐にわたるため、一つ一つのステップを丁寧に行いましょう。そして、何か疑問点や不明点があれば、専門の司法書士や不動産会社に相談することも大切です。
3.法務局で聞けることは?
法務局は、土地売買における各種手続きを行う場所ですが、一体何が聞けるのでしょうか。
3-1.法務局では具体的な審査内容には答えられないので注意が必要
法務局で直接手続きを行う場合、具体的な審査内容については一般的に答えられません。
もし詳細な審査内容を知りたい場合は、弁護士や司法書士に相談するほうが良いでしょう。
3-2.相談すれば弁護士法違反、司法書士にしよう
法務局での相談は、一般的に弁護士法違反とされています。
その為、具体的な相談が必要な場合は、必ず司法書士に依頼することをお勧めします。
司法書士は、土地売買に関する手続きや書類作成に精通しており、確実なサポートが期待できます。
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まとめ
不動産の取引には非常に複雑な知識や経験が必要になります。いい不動産会社と出会うことができれば、面倒な手続きも代行してくれて適切なアドバイスをしてくれます。
また、思い入れのある土地や、資産性のある土地なら手放さずに活用するという選択肢もあります。
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