”9割が間違っている” 自動掃除機能付きエアコンの真実

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自動掃除機能付きエアコンの真実

エアコンによっては、自動でフィルターをキレイにしてくれるお掃除機能が付いています。しかし、お掃除機能付きのエアコンは万能ではなく、油汚れやタバコのヤニ汚れは落とせません。またお掃除機能付きエアコンは、構造的にホコリやカビがたまりやすい製品もあるため、メリットだけでなくデメリットを知ることが大切です。

  1. このブログ記事の趣旨
  2. このブログでは、「お掃除機能付きのエアコンは本当に必要?」という疑問にお答えするため、お掃除機能付きエアコンの特徴やメリット・デメリットを紹介します。


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1)お掃除機能付きエアコンとは?自動掃除の仕組み


「お掃除機能付きエアコン」とは、一般的に自動でフィルターなどを洗浄する機能がついているエアコンのことを指します。
通常のエアコンのようにフィルターを掃除する必要はありませんが、市販されているエアコンの中でもハイグレードで、10万円以上と高額なものが多いです。
  1. 自動掃除の仕組み
  2. メーカーによって異なりますが、お掃除機能が起動すると、フィルターについているホコリ汚れなどをブラシでこすり取ります。こすり取られた汚れなどのゴミはダストボックスなどに溜まっていく仕組みです。
製品によってはフィルターだけでなく、本体内も掃除してくれる機能もあり、低濃度オゾンやイオンなどが本体内に噴射されるタイプのものや、送風で除湿を行いカビを防ぐものもあります。

2)お掃除機能付きエアコンの特徴とは

「お掃除機能」の主な機能は、フィルターに付着した塵やホコリを除去し、表面をキレイに保つことです。高価格帯の製品の場合、エアコン内部のファンや熱交換器の汚れを落とすものもありますが、一般的に「お掃除機能」と呼ばれるものはフィルターのお手入れ機能のことを指すことが多いです。フィルターにホコリがたまると、空気の通り道が塞がり、イヤなニオイの原因になったり、冷暖房効率の低下につながったりする可能性があります。フィルターのお手入れの手間を削減できるのが、お掃除機能付きエアコンの特徴です。

3)お掃除機能付きエアコンの仕組みとは

お掃除機能付きのエアコンは、フィルター表面をお掃除ユニット が往復し、ホコリをひとまとめにして排出する仕組みになっています。ホコリを排出する方法は、大きく分けて2つあります。
  • ◆ホースや排気装置を使って、たまったホコリを屋外に排出する
  • ◆ホコリをエアコン内部のダストボックスにため、ゴミの日などに捨てる
ホコリを自動排出できるエアコンの場合、ダストボックスを取り外し、ホコリを捨てる手間がかかりません。しかし、壁の配管によってはホコリを屋外に排出できない場合があるため、住まいに合わせて選ぶ必要があります。

お掃除機能付きのエアコンは、運転停止時に自動で作動し、フィルターをクリーニングしてくれる機能です。またメーカーによっては、手動でお掃除することもでき、一般的な手順は以下のような場合が多いです。
  1. 手動お掃除手順
  2. ①リモコンのお掃除ボタンを押す
  3. ②内部のお掃除ユニットがフィルターを通過する
  4. ③お掃除ユニットのブラシでホコリを集める
  5. ④ホコリをダストボックスにまとめるか、屋外に排出する

5)内部クリーン機能との違い

お掃除機能とよく勘違いされるのが、エアコンの内部クリーン機能です。内部クリーン機能とは、エアコン内部のカビやニオイを防止する機能を指します。エアコンを冷房や除湿モードで運転すると、エアコン内部に結露が生じ、カビが繁殖しやすい環境になります。内部クリーン機能を利用すれば、エアコン内部を乾燥させ、カビの繁殖を抑えることが可能です。フィルターの掃除はお掃除機能、カビやニオイの抑制は内部クリーン機能と、それぞれ役割が違います。

お掃除機能付きエアコンの見分け方

エアコンのリモコンに「フィルターおそうじ」というボタンがある場合はお掃除機能付きエアコンです。
自動掃除機能は、メーカーによって名称や内容が異なります。メーカーごとのお掃除機能付きエアコンの名称と内容を比較しました。
メーカー主なリモコン表示内容
ダイキンフィルター掃除フィルターのホコリをブラシで落としてダストボックスへと回収。独自機能の「ストリーマ」を熱交換器や気流通路に照射し、エアコン内部を乾燥させてカビを予防。
三菱電機フィルターおそうじ「フィルターおそうじメカ」が、自動でフィルターを清掃。カビクリーンシャワーやピュアミストでカビ予防も。
富士通フィルターおそうじフィルター自動お掃除機能で、フィルターの汚れをブラシで除去。内部クリーン機能では、運転停止後、内部クリーン運転でエアコン内を乾燥させ、水分を取り除きます。
シャープフィルター掃除裏表両方をブラシでホコリを除去し、アルミフィン部分はドレン水で汚れを浮かせて洗い流す「熱交換器クリーニング機能」つき。送風乾燥に加え、プラズマクラスターイオンでカビの増殖を抑制。
パナソニック手動おそうじフィルターについたホコリを除去。ナノイーXや内部クリーン、カビみはり機能で、エアコン内部のカビや嫌なにおいの元をカット。
東芝おそうじダストボックス内のホコリは取り外し不要で掃除機で吸い取り可能。熱交換器についた汚れも、自動で洗浄して排出されます。
日立洗浄独自のクリーンシステムでフィルターの自動掃除や除菌を行い、エアコン内部クリーン機能では、運転後に自動で内部を乾燥させます。

お掃除機能付きエアコンは、通常のエアコンとどうやって見分けるのでしょうか。お掃除機能付きのエアコンの見分け方を解説します。

リモコンの確認

まず、手元のリモコンのボタンを確認しましょう。お掃除機能付きのエアコンには、「自動お掃除」「フィルター掃除」などの記載があるボタンがついています。
お掃除機能を使う際は、それらのボタンを押すだけでOKです。なお内部クリーンと書かれたボタンは、先述した内部クリーン機能のボタンであり、お掃除機能のことではありません。

フィルターの確認

次に、フィルター周辺をチェックしてみましょう。お掃除機能のないエアコンの場合、外側のパネルを開けるとすぐにフィルターが見えます。またフィルターの取り外しが簡単なものがほとんどです。
一方お掃除機能付きのエアコンの場合、フィルター周辺にお掃除ユニットやダストボックスが付いており、フィルター自体の取り外しが難しいのが特徴です。

ホームページで型番の確認

お掃除機能をはじめとしたエアコンの機能は、メーカーのホームページに記載されています。ほとんどのメーカーでは、同じシリーズでお掃除機能付きのモデルとお掃除機能がないモデルを両方販売しています。お使いのエアコンの型番(製品ごとに付けられる番号)を調べ、ホームページ内の製品一覧表でお掃除機能付きのモデルかどうか確認しましょう。

エアコン本体の奥行きや厚みの確認

確実な方法ではありませんが、エアコン本体の奥行きや厚みを確認することで、お掃除機能付きのエアコンかどうかを判断できる場合もあります。お掃除機能付きのエアコンは、お掃除ユニットやダストボックスが搭載されているため、通常のエアコンよりも厚みがあるのが特徴です。製品にもよりますが、厚みが25cm以上のエアコンであれば、お掃除機能付きのエアコンである可能性が高くなります。

6)お掃除機能付きエアコンのデメリットは?


お掃除機能付きのエアコンは、自動でフィルターを掃除してくれるだけでなく、省エネ性に優れている機種も多いため、電気代の節約にもなるメリットがあります。
ただ、「お掃除機能付き」とは言っても、「まったく掃除をしなくていい」わけではありません。加えて、事業者にエアコンクリーニングを頼んだ場合、通常のエアコンに比べてクリーニング料金が高くなるデメリットもあります。
お掃除機能付きエアコンのデメリットについて具体的に説明します。

①自力での掃除も必要になる

エアコンの自動掃除機能が付いていても、ダストボックスに溜まったゴミや汚れは定期的なお手入れが必要なため、「掃除の手間がゼロになる!」というわけではありません。
フィルターの汚れは取れても、すでに発生したカビや内部の細かいホコリ汚れまで綺麗にできるわけではないので、注意が必要です。

②故障や不具合のリスクが高い

自動掃除機能付きのエアコンは、通常のエアコンに比べて作りが複雑かつ最新の機能が付いているために、故障や不具合のリスクが高い傾向にあります。

③お掃除音がきになることもある

エアコンの自動掃除中は、フィルターについたほこりを自動で取るため「カタカタ」「バサッ」などの音が聞こえます。就寝中に運転をするとうるさいと感じる人もいるので、音に敏感な場合は自動掃除機能を使う時間帯を考える必要があります。

④掃除の難易度が高く、クリーニング料金も高くなる

通常のエアコンに比べて複雑な作りになっており、扱う部品も多いために、事業者にエアコンクリーニングを依頼すると、料金が高くなる(+5,000円程度)こともしばしばあります。

7)お掃除機能付きエアコンのメリットは?


デメリットも多いお掃除機能付きエアコンですが、以下にあてはまる人は自動掃除機能つきがオススメです。
  1. 自動掃除機能つきがオススメなのはこんな人
  2. ・こまめなフィルター掃除が難しい
  3. ・高所作業が難しい

フィルター清掃の手間を減らしてくれる

エアコンの機能を正常に保つには、定期的な掃除が必要です。フィルターにホコリがたまっていると、空気の通りが悪くなり、エアコンの消費電力が増えてしまうかもしれません。お掃除機能付きのエアコンを購入すれば、フィルター表面の大きな塵やホコリを自動で掃除し、排出してくれるため、フィルター清掃の手間を減らすことが可能です。特に高いところに上って作業をすることができない方や苦手な方には、大変助かります。

電気代の節約ができる

フィルターにホコリやゴミが溜まってしまうと、空気を吸い込む力が下がり、その分エアコンに余分な負荷がかかってしまい電気代が高くなる可能性があります。
お掃除機能付きのエアコンは、定期的にフィルターを掃除してくれるため、電気代の節約にもつながります。
また、お掃除機能付きのエアコンは、比較的高価格なモデルが多く、見た目がスタイリッシュな点に特徴があります。部屋のインテリアを重視する人や、機能性とデザインを兼ね備えたエアコンが欲しい人は、お掃除機能付きエアコンの購入を検討しましょう。

毎日8時間以上エアコンを使うシーズンでは、2週間に1度のフィルター掃除が推奨されていますが、高齢の方や妊娠している方などで高所作業に自信がない場合や、こまめなフィルター掃除が難しい場合、自動でフィルター掃除できるお掃除機能付きエアコンはメリットといえます。
ただし前述の通り、エアコンの自動掃除機能が付いていても、ダストボックスのゴミ捨てなどの定期的なお手入れは必要です。
また構造が複雑なことからクリーニング料金も高くなるため、ご自身のライフスタイルやメリット・デメリットをふまえて購入を検討しましょう。

8)お掃除機能付きエアコンの掃除は必要?

先述したとおり、お掃除機能付きエアコンも掃除が必要ですが、通常のエアコンとは掃除する場所が異なります。
「お手入れ不要なエアコンだから購入した」「自動洗浄機能があるから、お掃除機能付きエアコンの掃除は不要だと思った」という方は多いですが、「お手入れが楽になる」と考えるほうが正しいかもしれません。

お掃除機能付きエアコンの自動掃除機能で掃除できるパーツ

お掃除機能付きエアコンが掃除できる範囲は、実はエアコンフィルター・一部の部品など、とても限定的です。自動掃除機能で掃除できない範囲は自分で掃除をする必要があります。

お掃除機能付きエアコンを掃除しないとどうなる?

お掃除機能付きエアコンの掃除を放置すると起こる3つの影響を紹介します。

◆本体寿命が短くなる

お掃除機能付きエアコンであっても、使用年数が経過するとともにファンや熱交換器などには生活臭や汚れが付着します。
汚れを放置したままだと、本体寿命の短縮につながります。

◆イヤな臭いの原因になる

フィルターをきれいにする機能では、発生したカビの臭いをとることはできません。フィルターに臭いや頑固な汚れ(油・ヤニ・ペットの毛など)が付着するため、エアコンメーカーでも油汚れが多いキッチンやホコリが多い部屋などでは特にこまめなエアコン掃除を推奨しています。

◆エアコンの効きが悪くなったり、電気代がかさむ原因になる

フィルターにホコリがたまっていると、空気の通り道をふさぎ、十分に吸い込むことができません。その結果、エアコンの効きが悪くなったり、電気代がかさむ原因の一つとなります。

市販のスプレーでも掃除できる?

エアコン内部の臭いまでは取りきれなかったり、スプレーの洗浄成分がエアコン内部に残ってトラブルになることもあるので、実はエアコンスプレーの使用はおすすめしません。


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まとめ


お掃除機能付きのエアコンなら、フィルターのお手入れがより簡単になります。しかし、エアコンのお掃除機能があれば日頃のメンテナンスが一切不要になるわけではありません。ダストボックスの掃除や本体の外側の拭き掃除など、ご自分でできるところは定期的にセルフクリーニングをすることをおすすめします。
ただしエアコン内部の汚れを落とすには、お掃除ユニットなどの分解が必要なため、セルフクリーニングでは限界があります。年に1回または2年に1回を目安として専門の業者に内部クリーニングを依頼しましょう。
不動産の取引には非常に複雑な知識や経験が必要になります。いい不動産会社と出会うことができれば、面倒な手続きも代行してくれて適切なアドバイスをしてくれます。

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