”STOP”その空き家の『実家』本当にリフォームの必要ある?
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”STOP”その空き家の『実家』本当にリフォームの必要ある?
- このブログ記事の趣旨
- リフォームを検討する際のメリット・デメリット、費用、関連事業者についてご説明いたします。「実家をリフォームして将来家族で住みたい」「費用を抑えたリフォームを実現したい」、そんな方は必見です。

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あなたの相続する「実家」は「空き家」予備軍!?
みなさん日本に溢れかえる「空き家」について何を感じますか? 日本は、世界的に見ても、「空き家」の多い国。
総務省の調べによると、日本の空き家は2018年時点で、およそ849万戸、総住宅数6240万戸の13.6%を「空き家」が占めています。
日本よりも国土の広いアメリカでさえ、空き家率は10%前後。イギリスは3~4%、ドイツにいたっては僅か1%前後の数値です。
(不動産近代化流通センター「不動産コンサルティングに関わる海外調査」2013年データより) 2025年には、団塊の世代が後期高齢者となり、少子化に伴う人口減少、都市集中型の社会構成も相まって、ますます「空き家」は増えていくことは容易に予想できます。
「実家」を相続した後、あなたはどうする?
そう遠くない未来、「実家」を相続するであろう人は数多くいます。 職場から遠い、既にマイホームを持っている等、様々な事情により相続後に「実家」に住まない選択をすることは、珍しくありません。 必然的に「実家」は「空き家」となり、「実家」を相続した人は「空き家所有者」となります。 「空き家問題」は、他人事ではなく、現代の日本社会で生活する以上、ものすごく身近な誰しもが直面し得る問題なのです。
「空き家特別措置法」を知っていますか?
「実家」を相続した後、賃貸に出す、第二の家として自分で使う、民泊・シェアハウスとして活用する、売却するなど、活用方法は多岐にわたります。 しかしながら、活用もせず、売却することもなく、「そのまま」にしたままの人も案外多くいるのです。
「空き家所有者」は絶対知っておきたい「空き家特別措置法」
増え続ける「放置空き家」の対策として、2015年に施行されたのが「空き家特別措置法」です。 放置したままで周辺環境に悪影響を与える「空き家」を「特定空家等」に指定された場合は、固定資産税の増額や「空き家所有者」に対して、是正勧告及び所有者負担の強制撤去などが行われるようになりました。 「空き家特別措置法」のガイドラインでは、以下の条件を「特定空家等」に指定する際の指針にすると述べています。
- 1.そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
- 2.そのまま放置すれば倒壊等著しく衛生上有害となるおそれのある状態
- 3.適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態
- 4.その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態
「空き家」放置は絶対NG!
「空き家特別措置法」による、増税や強制撤去のリスクはさることながら、「空き家」を絶対に放置してはいけない理由は、何より地域社会への悪影響です。 管理されていない、老朽化の進んだ荒廃的な「空き家」を見かけた時、何を感じますか?
将来、子どもたちの暮らす未来の日本が「放置空き家」だらけになっていたら・・・・。 「空き家」を、定期的に管理し、清潔に安全に保っておくことは「空き家所有者」の最低限のモラルであり、未来への責任です。
「放置空き家」は、景観の悪化、害虫の発生、ゴミの不法投棄、犯罪の誘因など様々な悪影響を引き起こします。 それだけでなく、台風や洪水、地震など災害の多い日本では、家屋倒壊のリスクもあり、倒壊した瓦礫や破片が周辺の住民の方に危害を加える恐れもあるのです。
「空き家所有者」の悩みあるある
金銭的悩み
「空き家」を所有することになれば、当然、固定資産税の納税義務が発生します。 それだけでなく、管理やメンテナンスをするための維持費もそれなりに必要です。 実家が遠方にあれば、定期的に掃除や換気をするために訪れる交通費も安くはありません。 定期的に訪れることができない場合に、「空き家」の管理代行サービスを利用する際にも報酬費用が発生するのです。 また、電気・ガス・水道を止めない場合は、それらの基本料金の費用もかかります。
精神的悩み
「空き家」のままで放置しておくことに、近隣住民の方は多少なりとも不安を覚えます。 そのため、「空き家」となった実家に帰省した時には、できるだけコミュニケーションを取り、ご近所トラブルの種をなくしておくことが大切です。 「空き家」を綺麗に保っておかねばならない、長期の休みを利用して「空き家」の掃除に行かなくては、近隣の人に迷惑をかけてないのかなど、「空き家」を所有している以上、常に「空き家」への不安や責任は付き纏うのです。
相続した「空き家」をリフォームするメリット!
実家を相続した時点で「家」は、既に老朽化が進んでいる場合が多いです。両親世代と令和の時代では、生活様式も大きく変化を遂げました。 例えばトイレが和式から洋式へ、バスルームやキッチンも大きく違います。
「実家」を見直し、一度リフォームを施すことには、様々なメリットがあります。 「売る、使う、貸す」の全てにおいてリフォームしておいた方がいいと言えます。 老朽化の進んだ古い住みにくい「家」より、リフォームして小綺麗にしてある「家」の方が誰もが好印象を持ちます。
実際、「空き家バンク」に掲載されている「空き家」も築年数は古くとも、トイレやリビングなどをリフォームし住みやすそうな「家」はすぐに借り手や買い手が見つかっています。 第二の生活拠点として別荘として自分で使う場合にも、リフォームをした方が絶対に足を運び安くなります。 「せっかくリフォームしたのだから、自分好みにリフォームできたし」と心持ちも軽くなり自然と2拠点生活(デュアルライフ)を楽しめるかもしれません。
それだけでなく、「家」の安全性も高まります。リフォームの際に、耐震性や耐久性を補強すれば災害での倒壊リスクも軽減できます。 リフォームすることで、新しく生まれ変わった「家」は、生き生きとして清潔感もあり、空き巣や放火などの犯罪の標的にもなりにくく、犯罪に巻き込まれる可能性も減らすことができるのです。 リフォームすることで、暮らしやすく、安全性と清潔感が高まり、結果として資産価値も向上します。
リフォーム費用はどのくらい??
よし!「実家」をリフォームしようと一念発起しても、気になるのはその費用です。 一概にリフォームと言っても、部分的にリフォームするのかフルリフォームするのか、リフォームする箇所やデザインによってもかかる費用は様々です。
一般的な、フルリフォームにおいても約500万〜1,500万と幅があります。
【参考】部分的リフォームの目安 | |
リフォーム箇所 | リフォーム相場 |
キッチン | 100万〜150万 |
浴室 | 100万〜120万 |
洗面台 | 20万〜30万 |
トイレ | 30万〜40万 |
リビング | 100万〜150万 |
ダイニング | 60万〜90万 |
フローリング・床 | 60万〜90万 |
屋根 | 50万〜100万 |
外壁 | 90万〜120万 |
耐震 | 50万〜250万 |
リフォーム費用が高額になる要因って何!?
リフォームが高くなってしまう要因の一つに、1981年以降の建物かどうかがあります。 建築基準法が旧耐震基準から新耐震基準に変わったのが1981年です。 それより前に建てた家は、耐震性が脆い可能性があるので、新基準に合わせた耐震強度のためのリフォームが必須となります。
リフォームをする前に、耐震性の診断を行い、「実家」に耐震補強のリフォームが必要かどうか知っておきましょう。 その他、無垢素材のフローリングを使ったり、アイランドキッチンなどのデザイン性が高く、高機能の設備を使うことでも、費用はもちろん高くなります。 せっかくリフォームするのだからと、あそこもここも、もっと良いデザインでと青天井に希望が膨らみ費用が大幅にかかってしまうことも多々あるケースです。
リフォームする際は、予算をあらかじめ決めておき、それに見合う箇所のリフォームやデザインを選ぶことが大切です。 取捨選択をしっかりして、予算オーバにならないよう努めましょう。
参考:木耐協 耐震診断結果 調査データ
hhttp://www.mokutaikyo.com/dcms_media/other/tyousa_1808.pdf
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知っておきたいリフォーム業者のいろいろ
「空き家問題」の顕在化や「中古物件市場」の活性化により、最近では以前より、リフォーム業者の数が多くなってきています。 リフォーム業者が乱立する中で、トラブルも増えているのも事実。 高まるリフォーム需要に応じて、500万円以下の軽微なリフォームであれば、建築士等の国家資格や新築物件等の建設時には必要とされる「建築確認申請」の役所への届出も不要。 住宅工事の経験やノウハウがない人でも参入できてしまうのがリフォーム業界の現状です。 大袈裟な激安価格のリフォーム会社や悪質な訪問販売に惑わされず、しっかりとしたリフォーム業者を見極めることが重要です。
リフォーム業者の種類
◆地元にある一般工務店◆
配線や塗装などの要所要所に特化した職人さんを統括し、大がかりなリフォームやリノベーションも可能。 地域密着で古くから営んでいることが多く、大きな広告などで宣伝を行っていないことが多い。 腕の良い職人さんがいる工務店は、信頼できます。
◆ハウスメーカー◆
最近の大手ハウスメーカーには、リフォーム部門が設置されていることが多い。自社の設計士やデザイナーもおり、施工例やカタログも豊富、ネームバリュもあり安心。総合的な大規模リノベーションも可能。 しかし、工務店などに比べ割高になることがある。
◆大工さん・職人さん◆
雨漏りだけの修繕や、床の張替だけなど、ちょっとした工事におすすめ。知り合いの方がいる場合などは、直接依頼してみるのがおすすめ。 大工さんや職人さんは、特化した技術が売りなので、大規模な工事は向かない。
◆リフォーム専門店◆
リフォームに特化した専門店。個性的でデザイン性が高い。他業種からの参入が多く、見極めが重要。 営業だけの業者や誇大広告など悪徳な業者もある。施工実例や口コミ、接客対応で質の良い業者を選ぶ目が必要。
◆電気・水道屋さん◆
水道屋さんならキッチン等の水回り、電気屋さんならエアコンの取り付けなど、特化した分野のみ依頼が可能。
◆設計事務所◆
新築の場合と同様に、設計士さんを直接指名して、リフォームやリノベーションの設計を依頼することも可能。大規模に設計から拘りたい方におすすめ。建築に関して幅広い知識があるので、安心。 あくまで設計のみなので、施工業者は別にお願いする必要がある。
◆不動産会社◆
不動産会社が、リフォーム・リノベーションを提案・紹介していることもある。
◆設備・インテリアメーカー◆
「無印良品」「ニトリ」などのショップが、リフォーム・リノベーションに参入しています。 トータルデザインが多いので、大規模なリフォーム・リノベーションを検討している方におすすめ。
自分の「実家」のリフォームの、工事が必要な箇所やリフォーム費用に応じて、適した業者を選択し、何より業者さんの言うがままではなく、主導権を自分が持てるよう「実家」について知識を深め、リフォーム計画はしっかり立てておきましょう。
賢くお得にリフォームするべき!
地方自治体の補助金制度を利用する
「空き家」に頭を悩ませているのは、「空き家所有者」個人だけではありません。町中に廃墟化した「空き家」は、行政も何とかしたいと思っています。 地方自治体で、多種多様な「空き家」リフォームに対する助成金が出ています。
また、「空き家」でなくても、耐震工事や省エネハウス、バリアフリーへの工事には補助金が出る場合が多いです。 ご両親が健在の相続前からリフォームを計画的に進めるのもいい対策です。
助成金や補助金に限らず、リフォームによって「所得税の控除」や「固定資産税の減額」など、減税制度も豊富にあります。 業者さんに質問しても、詳細を知らないこともあるので、必ず自分で「実家」のある市町村へ確認して下さい。ホームページに詳しく記載のある自治体もあります。
事前の診断と見積もりをしっかりと
何度も言うようですが、事前にリフォームする「実家」の診断を行い、診断結果を踏まえた上で、見積もりを行い、予算を組むことが大切です。 全て人任せにするのではなく、自分自身でも知識を集め、自分なりの意見やリフォームの指針を持っていることが、賢くお得にリフォームすることの基本です。
相続前のリフォームも「空き家」対策の一つです
いつか「空き家」になるであろう「実家」を相続するのなら、前々から対策を講じておくことが大切。 せっかくの資産を「負の遺産」にしてしまわないようにしましょう。 計画的にリフォームをしておくことも、賢い「空き家」対策の一つです。
不動産売却を検討していて、
まずは査定額をお知りになりたい方は
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まとめ
不動産の取引には非常に複雑な知識や経験が必要になります。いい不動産会社と出会うことができれば、面倒な手続きも代行してくれて適切なアドバイスをしてくれます。
また、思い入れのある土地や、資産性のある土地なら手放さずに活用するという選択肢もあります。
実家の価値 実家相続 実家どうする 実家売却 実家売るには 初めての売却 初めての不動産 東京都北区 イエウール 離婚どうする 不動産売却 空き家 空き家対策 空き家活用法 後悔しない不動産取引 後悔しない 住宅ローンどうする 売却相談 家の価値 売却の窓口 家売る いえいくら 不動産高く売りたい 不動産相談 一戸建て 離婚 遺産相続 相続登記 不動産どうする 不動産の価値 解体 買いたい 不動産の答え 査定 査定額 土地活用 土地いくら 不動産どこに相談 信頼 パートナー 結婚 相続不動産 不動産高く 一括査定 注文住宅 リフォーム 不動産会社 荷物 引越し 暮らし 子育て 独立 財産分与 一戸建て 管理会社 媒介 いくら 正直不動産 任意売却 賃貸人 賃借人 賃貸経営 戸建貸す マンション 店舗 事務所 SUUMO HOME‘S アットホーム 貸す 不動産トラブル 退去 入居 トラブル